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星先生追悼特集2010年12月号

OSRでは2008年4月より暮らしの衣料品店のための月間紙「ワンプロ通信」を掲載させていただいておりました。 ワン・プロジェクト主宰の星先生がご逝去れまして連載ができなくなりました事を慎んでお知らせ申し上げます。 追悼特集といたしまして、ご投稿いただきました全号につきまして再掲載をさせていただくことと致します。 今回は2010年12月号をご紹介させていただきます。
星先生を偲んで。

桔梗イラスト

-ワンプロ通信2010年12月号-

いつも「ワンプロ通信」を読んでくださって ありがとうございます。

今月のテーマは「シーズン後半の商売」についてです。

12月に入りいよいよ冬物も後半戦になってきました。不景気、商品調達の難しさなどの問題はありますが、12月~2月の商売を見直すことで、お店の業績に変化をおこしていただきたいと考えます。
では、どうすればいいのでしょうか?現時点での最大の「強み」は売れ筋がはっきりとわかっていることです。通常上位33%のアイテムで75%の売上を作っています。(ABC分析)さらにAランクのアイテムの上位33%、すなわちSAランクの上位10%のアイテムで50%の売上が作られています。
最近の傾向として、お客様が買い物に慎重になられた結果、益々売れ筋に集中した動きになってきています。つまり売れ筋の販売数量が大幅にアップしているということです。そして、それらの商品については、ほとんどの店で品切れが多く発生しています。この品切れをなくせば売上はアップします。
具体的には、上位10%のアイテムをリストアップします。それらの商品を優位置で展開し、品切れしないように陳列数(売台数)を増やし、さらにPOPでお客様にアピールします。これで売れ筋は、さらに売れるようになり、品切れが少なくなります。その結果として売上はアップします。ちなみに、品切れとは最低陳列数を下回ることです。最低陳列数とは、陳列数がある数量を下回ると売上が激減する数量のことです。在庫数が0になることではありません。
そして、それらの仕事のポイントになるのが12月度の仕入れです。特にアウターは冬物の最終の仕入れ月になります。
12月末の在庫金額を決定し仕入枠を特定した上で、上位10%をメドにアイテム数の思い切った絞り込みを行います。それらの商品を値下げ時に商品が残るだけの数量を仕入れます。
売れ筋については値下げ時に残さなくてはいけないと考えて下さい。それによって機会損失がなくなり販売数は大幅にアップし値下げロスをカバーするようになります。又、在庫の中身が良くなることで、バーゲン期に値下げしても売れるようになります。キーワードは「大か小を兼ねる」です。
単純な考え方と方法ですが、上半期で実行されたお店では顕著な業績の変化が起こっています。
この厳しい環境下で、去年と同じ仕事をしていると確実に業績はダウンすると考えられます。是非、去年と違う仕事にチャレンジして下さい。

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